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初夏の東大キャンパス



閉ざされし赤門に降る椎の花

24年伊吹嶺誌8月号風光集収載
 久しぶりに伊吹嶺関東支部の面々と東大キャンパスを吟行した。
 五月初旬ではあったが、椎も楠も満開。古木の並木は大きな緑蔭となっていた。
 キャンパスは各国からの留学生で民族衣装や各国語が飛び交っていた。
 早く彼らの世代になり、各国の友好が深まり、戦争の無い世界になってほしいものだ。
 以前は桜の咲く春と秋の訪問であったが、今回は自然の豊かさと各国からの留学生に驚かされた吟行であった。
 

  緑蔭やハチと博士の戯(じゃ)るる像

  工学部壁に若葉の影揺らす

  青芝に黒きヒジャブの留学生
      安田講堂
  楠茂る昔占拠のバリケード
 

  アメフトのヘルの打ち合ひ夏光る

  アメフトの厳(いか)つき肩や夏来る

  銀杏咲く古りし煉瓦の法学部
24年伊吹嶺誌8月号風光集収載


  医学部の前にどくだみ群ゐたり

  黙深き三四浪池青葉闇

  東大の大樹捉へて蔦青し

  結葉の影肩に揺れ留学生


  東大に大き狛犬えごの花

  昼灯す小さき窓や空木咲く

  東大にスターバックス夏盛ん
24年伊吹嶺誌8月号風光集収載

吟行2024,5,11

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