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 この石は二面岩と言われて、人の善悪の顔を現していると言われる。写真でははっきりしないが 右が善で左が悪相。その他放生池や天井画などがあるが、むしろ周りの落ち着いた農村風景が嬉しかった。
道路沿いの庭には一枚の莚に小豆が干してあった。
 秋日差す凸と凹との二面石

 明日香路や莚一つの新小豆
 
二十一年伊吹嶺誌十二月号遠峰集


 ここよりまたバスに乗り高松塚古墳に回った。もちろん中は公開されていないが、傍に館があり、 復元図やその進行状況などが説明されていた。やはり現地に立つことで、新しい感慨を得ることが 出来た。飛鳥駅前のホテルに戻り句会。その日のうちに横浜に戻った。
 木の実降る径を高松塚を見に

 極彩色の塚の壁画よ臭木の実  


[了]
吟行2012,11,04
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