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新御堂と崖観音

風涼し鳶を眼下の崖観音

千葉県館山市船形




新御堂
 新御堂は「にいみどう」で、私がお参りした場所と少し離れた処に旧新御堂があったようで、現在の本堂は 無住寺であった。「人も見ぬ春や鏡の裏の梅」と言う芭蕉の句碑もあるようだが、場所を特定出来なかった。
 なお、「鏡の裏」は「鏡ヶ浦」で館山湾の別称である。
 この第二番札所は誰も居ないのでお賽銭だけ上げて、御朱印も受けることが出来なかった。
ポリバケツ転がる札所夏の草

夏萩の蔓延る崖を観音へ

炎熱や風化厳しき磨崖仏

   崖上の観音堂入り口

大福寺本堂前から観音堂を見る
 安房観音第三番札所は、船形山大福寺で真言宗智山派。断崖の中段に磨崖仏があり、そこに観音堂があること から崖観音、と呼ばれている。まだ横浜に居るときにも 釣り舟から見て、行きたくなり参拝したこともあった。今回は立派な字の御朱印を頂けた。
 帰りはまた、金谷近くの「番屋」で食い切れぬほどの天麩羅を食べて帰路に就いた。
吟行日2017年7月22日
      
            この項了


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