フクシア、釣浮草。季語 夏。ホクシャと言う人もある。 フクシアや異星の人の吊り人形 光晴 |
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ワルナスビ。茄子の花、花茄子、なすびの花に入れて季語は夏で良いか。野生種で北米原産。花は茄子に似ているが、
色が薄い。茎や葉は棘だらけで根のきつい。田圃や畑の畦などにも見かける、やっかいものだ。京成バラ園にて。 ワルナスビいい気なものよ夏の野に 光晴 | |
車輪梅。同族に葉が丸い丸葉車輪梅がある。
無季の花であるが、五月初旬頃見事な花をつける。好きな花の一つだ。 夏めくや風に揺らげる車輪梅 光晴 |
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虎斑アナナス。ガイアナ原産のパイナップル科の植物。室内の観葉植物だから無季であるが、日に当たった花が
やけに綺麗であった。 京成バラ園にて。 | |
沙羅の花、夏椿。季語 夏。沙羅双樹とは違う。5弁の白い花が美しい。 本堂に遠き潮騒沙羅の花 光晴 2003年「伊吹嶺」9月号伊吹集収載句。
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ふらねる草、酔仙翁花(すいせんのう)。季語 夏。良く町屋の花壇で見かける花だ。しかし「すいせんのう」
などという俳句的な名前は知らなかった。 幼子を母が呼ぶ声ふらねる草 光晴 | |
南天の花。季語 夏。米粒のようだ。開くと花心は黄色である。南天の実は冬の季語。 南天は少しの雨でも風でも、すぐに這い蹲ってしまう。その翌日には何事もなかったように元に戻っている。 南天の花傾ぶけし昨夜の雨 光晴 |
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萱吊草、蚊帳吊草(かやつりぐさ)。季語 夏。盛夏になり、実になるころは線香花火を逆さにしたようで、ごつく
目立ちもするが、花は意外とひっそりとした花だ。 萱吊草の色無く咲きし野にをりぬ 光晴 | |
姫女苑(ひめじょおん)。季語 夏。北米からの帰化植物らしい。春の歳時記には春女苑(はるじおん)もある。春女苑は
蕾の間は首を下げている。花期は重なる時期が多いようである。 朝倉氏遺跡の一乗谷川にて。 水清き一乗谷や姫女苑 光晴 |
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羊蹄花(ぎしぎし)、ぎしぎしの花。季語 夏。「ぎしぎし」は季語春で新芽を「陸じゅんさい」と言い、食用になる。似ている草に酸模(すいば)
がある。これは「すかんぽ」「すいすい」等と呼ばれて俳句にも使用される。 羊蹄花や錆びて潰れしドラムカン 光晴 |