秋の花 2
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洋種山牛蒡
季語 秋。
北アメリカ原産の有毒植物。都会の空き地でもしばしば見かける。左奥が花。完熟すると紫の汁 が衣服について落ちない。子供の頃よく触ったが有毒とは知らなかった。そう言えば人間にも本能が 働くのか、口に入れた奴はいなかった。
白犬蓼
赤のままの白色種。
白のままとか白まんまとは言わないだろうし、白の赤まんまも可笑しい。表記の呼び名も 見つからないが、でもたまに見かける花ではある。
不可思議や白い花つく赤まんま
犬菊芋
菊芋より花弁が少ない。9〜15。花期も少し早いようだが菊芋として、季語 秋。
菊芋はアルコールなど採ったり、飼料に出来るそうだが、犬菊芋は利用価値がない。
秋風に菊芋の花と見かう見
零余子
むかご、ぬかご、いもご。季語 秋。
自然薯の枝に出来る、肉芽。花や実ではない。
終戦直後の頃、零余子飯を炊くために取ったことがある。蔓が震えると他の零余子が落ちてしまうので、 そっと慎重に採った記憶がある。
零余子蔓絡む陣馬の馬防柵
服部鏡子
ムーの伊吹嶺歳時記
大根草
花は夏のようだが、上に見えるように種となると、草虱のように、ひっつき虫のように なる。大根草とは、根に近いところに生える葉が大根に似ていることから。
夏は金鳳花などと間違えて見落としてしまう。
花びらは5弁。寺家ふるさと村にて。
鵯花(
ひよどりばな)季語 秋。
鵯が鳴く頃に咲くからだそうだ。日当たりの良い藪の入口などに多い。寺家ふるさと村にて。
谷戸暮れてひよどり花の薄明かり
露草
蛍草、青花。季語 秋。
路傍に夏から咲いている。涼しげだから秋に分類されるようになったかと思わせるほどの美しい青だ。
露草や童話の城の洋ランプ
光リ
伊吹嶺 遠峰集19−12収載
水音に摘む露草や綾子の忌
八尋樹炎
ムーの伊吹嶺歳時記
白花紫露草
露草で秋の季語に分類。
露草にしても紫露草にしてもこの白花紫露草にしても夏の花のイメージがある。さらに白の露草も あるようだ。
ペンタス
草山丹花。秋の外来種で季語見当たらず。
柿生 淨慶寺にて。
十月桜
御会式桜。季語 一般的には冬桜とともに冬。
この桜は10月から3月くらいまで咲き続ける。ぱらぱらと咲き、いつ見ても寂しい感じだ。 冬桜は緋寒桜など、寒桜系として、10月に咲いているものは晩秋で良いのではと思う。 柿生 淨慶寺にて。
あはあはと十月桜咲き満てり
江口ひろし
ムーの伊吹嶺歳時記
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