郁子(むべ)の花。季語 春。
新潟県に疎開していた時に、地元の子供が呉れた美味しい果実であった。大人になっても、どうしても
名前が判らなかったが、俳句をやるようになって、それが郁子の実であったと理解できた。 もう一度食べたいと思っているが、そうそう売っているものでもなく、残念に思っている。 閑かさや朝の垣に郁子の花 | |
樒(しきみ)の花。 季語 春 葉や幹は香りが強く、線香などの原料になる。寺院や墓地にある。供花としても多い。 妻の実家の旦那寺の赤羽法真寺の墓地にて。すぐそばの高架を東北新幹線が走っている。 新幹線の高きガードや花樒 |
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紫荊(はなずおう)、蘇枋(すおう)の花。季語 春 杏や花桃の色の濃いのに見えるが、近寄ってみれば、一つ一つは豆の花形だ。 テニス部の声のはなやぎ花蘇枋 | |
アリウム・ギガンチュウム。春の花。 実に綺麗な、葱坊主だ。下の葱は食べられるのだろうか?近頃花屋に行くと、着色したような 鮮やかな花が目に付くが、これもその一つ。高遠の畑で。 | |
鷺苔、畦菜、白花鷺苔。季語 春。 クローバーなどに混じって生えている。木曽福島の代官屋敷の庭にて。 | |
黄華鬘(きけまん)。季語 春。 紫華鬘は関東でもよく見るが、黄華鬘は珍しいと思う。 木曽福島の関所跡の道ばたに咲いていた。 |
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アジュガ。春の花。 十二単の洋花。もちろん町中でよく見かけるが、高遠でも広く栽培していた。固有種の十二単と 違い艶やかである。 | |
金鳳花(きんぽうげ)。季語 春。
この八重咲きが実のキンポウゲで、昔は一重は、ウマノアシガタ
と分けていたそうだ。もちろん
同族で有毒とのこと。2年ほど前に苗を買ってきたが昨年で自然消滅してしまった。 高遠の畑の溝で。 |
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垣通(かきどほし)、疳取草(かんとりそう)。季語 春。
どこにでもある雑草。垣根の下などを這って出ることからの名。 これは美ヶ原で見たものだが、少し大きく感じた。 | |
菫細辛(すみれさいしん)。季語 菫で春。 山野のスミレとしては、やや大型、花は2,5センチほど。美ヶ原で。 |