新年、春の花 2

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郁子(むべ)の花。季語 春。 新潟県に疎開していた時に、地元の子供が呉れた美味しい果実であった。大人になっても、どうしても 名前が判らなかったが、俳句をやるようになって、それが郁子の実であったと理解できた。
もう一度食べたいと思っているが、そうそう売っているものでもなく、残念に思っている。

 閑かさや朝の垣に郁子の花
樒(しきみ)の花。 季語 春
葉や幹は香りが強く、線香などの原料になる。寺院や墓地にある。供花としても多い。
妻の実家の旦那寺の赤羽法真寺の墓地にて。すぐそばの高架を東北新幹線が走っている。

 新幹線の高きガードや花樒
紫荊(はなずおう)、蘇枋(すおう)の花。季語 春
杏や花桃の色の濃いのに見えるが、近寄ってみれば、一つ一つは豆の花形だ。

 テニス部の声のはなやぎ花蘇枋
アリウム・ギガンチュウム。春の花。 実に綺麗な、葱坊主だ。下の葱は食べられるのだろうか?近頃花屋に行くと、着色したような 鮮やかな花が目に付くが、これもその一つ。高遠の畑で。
鷺苔、畦菜、白花鷺苔。季語 春。
クローバーなどに混じって生えている。木曽福島の代官屋敷の庭にて。
黄華鬘(きけまん)。季語 春。
紫華鬘は関東でもよく見るが、黄華鬘は珍しいと思う。
木曽福島の関所跡の道ばたに咲いていた。
アジュガ。春の花。
十二単の洋花。もちろん町中でよく見かけるが、高遠でも広く栽培していた。固有種の十二単と 違い艶やかである。
金鳳花(きんぽうげ)。季語 春。 この八重咲きが実のキンポウゲで、昔は一重は、ウマノアシガタ と分けていたそうだ。もちろん 同族で有毒とのこと。2年ほど前に苗を買ってきたが昨年で自然消滅してしまった。
高遠の畑の溝で。
垣通(かきどほし)、疳取草(かんとりそう)。季語 春。 どこにでもある雑草。垣根の下などを這って出ることからの名。
これは美ヶ原で見たものだが、少し大きく感じた。
菫細辛(すみれさいしん)。季語 菫で春。
山野のスミレとしては、やや大型、花は2,5センチほど。美ヶ原で。



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