夏の花 4

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柘榴の花、花柘榴。季語 夏。
柘榴の朱はそれだけで夏だと思う。 千葉の東漸寺で見た柘榴はくねくねと空高く伸び、龍天に昇ると言う、春の季語があるが、 その跡としか思えないほどの感動を受けた。
昼顔。季語 夏。
垣根などに巻き付く、どこにでも見られる雑草だ。どことなく寂寥感を滲ませる花だ。
泰山木の花。季語 夏。
高いところに花を付けるので、気が付いた時には花もお終いの時が多い。香りがよいので、香で気が つく。

 花錆し泰山木やかをりなほ
紫陽花、四葩。季語 夏。
紫陽花は土壌が酸性だと青く、アルカリ性だと赤くなるというが、紫陽花寺のように沢山植えている ところは、いろいろな種類の色が咲いている。株ごとに土壌を替えるのだろうか?
下2つと共に正覚寺にて。

 あぢさゐの寺詣でけり古妻と
紅額の花。下と同じ額紫陽花であるが、紅色の額がきれいだ。もっと濃くなるが、その頃には虫に 喰われてぼろぼろな花が多い。
額の花、額紫陽花。季語 夏。
額の花は以前にもアップしてあるが、涼しげな良い花である。今回はまだ咲き始めで、色が薄いが 以前の写真のように宝石の輝きを見せる。 山の自生の紫陽花は額が多い。 毎年訪れる、横浜市都筑の正覚寺にて。

 
青葡萄。季語 夏。
近所の農家の葡萄畑だ。もう少しすると、紙袋を被されてしまう。
腫れた頬の疼きが一瞬、青い葡萄の揺れに鎮まった。

 歯医者より帰る道筋青ぶだう
イヌムギ。春から夏にかけて生える路端の雑草。
髢草(かもじぐさ)だと思ったが、これは南アメリカからの帰化植物らしい。 燕麦と言う烏麦とは違いほとんど実がない。

 夏めくやいぬむぎ抜きつ下校の子
いぬのこのざれるにまかせかもじぐさ
深山延齢草、延齢草。季語 夏。
ミヤマエンレイソウは花が白。エンレイソウは緑または暗紅色。自生の山葵の水辺から少し離れた斜面に群れていた。
薬用植物だが、名前ほどの効果はないそうだ。
錦木の花。夏五月頃咲く。
錦木は紅葉が美しく、秋の季語である。花は初めて見かけた。高遠にて。



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