夏 その二

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「私の吟行地」薬師池の古代蓮です。
じっと見ていると周りの音が聞こえなくなりました。
釈迦の教へ連綿と古代蓮(2003,07)
紅額は虫喰ひ多し曇り空 (2003,03) 綺麗な紅の額紫陽花をいろいろなところで見ます。だけど不思議に虫に喰われていない完全な紅額に未だ会えません。美しい色は虫も好きなのかも知れません。
蛍袋。季語 夏。 釣鐘草とも言う雑草ですが、大変綺麗です。触ってもごわっとした造花めいた花です。何となく重さを感じる花です。
 雨上がり蛍袋の蟠まる
           光晴
紫陽花の花迫り来る細き磴(2003,06) 小田急線柿生駅から徒歩10分位の場所にある、浄慶寺の紫陽花。
この寺も紫陽花寺として、この近隣では有名である。 私の吟行地6を参考にしてください。
夏になると鴬の声が生気乏しくなるので、老鴬(ろうおう)と呼ぶそうですが、実際は大変うまく囀る季節が初夏だと思います。
座間市谷戸山公園にて。
木漏日の森に老鴬鳴き止まず(2003,05)
夕風に茅花流るる新開地(2003,05) 茅花(つばな)、茅花野、茅萱の花は春の季語。
白茅(ちがや)、浅茅が原は秋の季語。
茅花流しは、風のことで夏の季語だそうです。
「伊吹嶺」8月号HP投句作品抄収載。
我が家の薔薇です。 消毒しても消毒してもすぐに青虫がつきます。 あくまでも刺隠しをり蔓薔薇(2003,05)
いちはつ、鳶尾、とも書きます。杜若に似ています。夏の季語です。
古くから大風を防ぐために藁葺屋根の棟に植えたそうですが、薬師池公園で見たときは 鳥が種か苗を運んだかと思いました。杜若と違って花心から花びらに白い毛のようなものが生えて います。なお薬師池公園は白でした。鎌倉円覚寺松嶺院にて。

 傾きし藁屋に鳶尾輝けり
鎌倉の紫陽花です。
名月院も良いですが、材木座海岸を見広ぐ成就院の紫陽花が好きです。
海坂に波頭砕けり濃紫陽花(2002,06)
せせらぎの音聞く渓や濃石楠花(2003,05) 山歩きの時、石楠花に出会うと何か癒されるのは、私だけでしょうか?そして耳を澄ませば水の音も聞こえるのです。
   

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